IRを実際に見て分かることとは

企業が定期的に発表するIRは、企業の業績や経営計画を示しているものですが、その内容は単に企業の経営の情報だけを示しているものではありません。その中には企業を取り巻く市場環境やこれに対する企業の経営者の考え方が見えるという面があり、企業の内情を知る上で非常に参考になる物です。特に経営計画や市場環境に対する対策については、同じ業種の企業であっても全く異なる展望を元に立案されている場合も多く、その内容から企業の体質を推し量ることもできるので注目しておくことが必要です。業績についても単に利益の金額や損失の金額だけを見るのではなく、その金額の内訳が営業利益によるものなのか、営業外利益によるものなのかを知ることで企業の実際の経営状態や内部の状況を知ることが出来る重要な情報です。

企業の経営状態を知る為に有効な資料です

多くの企業は株主から投資を受け、事業を行って利益を得ることを目的としています。その中でさらに株主に継続的に投資を行ってもらうために配当を行うほか、社会貢献を行い社会的な存在意義を高めようとしています。その為、企業の業績は社会的な信頼を高め事業をより行いやすくし株主が投資をしてくれるための重要な要素となります。株主や投資家に投資を行ってもらうためには、企業の経営基盤が盤石でなければならないものですが、同時に正確に経営状態を公表することにより信頼性の高いことをアピールすることが重要になります。その為、IRにおいてはその状況を偽りなく記載することが大切です。また、法的にも正確に記載することが義務付けられていることから、一般向けの広告や説明会などでは現れない不利な情報も記載されていることが多く、その経営状態を知る為に有効な資料となっています。

経営方針は経営者の考え方の表れです

IRに於ける経営方針には、市場環境を受けてどの様な方法で業績を高めようとしているのかが記載されています。その考え方は同じ業種であっても企業により全く異なる事が多く、企業の経営者の考え方の表れであると言えます。保守的な企業の多くは現状維持を経営の軸とすることが多いため、好調な時期であっても堅実な計画を立てることが多いものです。そのため敢えて高い目標を設定せずに安定した経営計画を立案するものですが、革新的な企業の場合にはたとえ不利な条件下にあっても事業を好転させる要素を見出し、高い目標を掲げることが多いのです。その為、この経営計画を見ることで企業の体質や経営者の考え方を知ることが出来ます。特に具体的な戦略を元に経営計画を立てている企業はその具体性を記載することが多いため、その内容を確認することが出来ます。